そんな病気ってあるの!?体臭が魚臭くなる「魚臭症」

筆者はある友人からこんな質問をされました。「体臭が魚みたいな臭いになる病気ってあるの?」という内容でした。

筆者も最初は「何、それ?」と聞き返すことしかできませんでした。漁師さんか何かかな?とも思いましたが、どうやら実際の病気であるらしいのです。

興味がわいたので調べてみると、確かにそのような病気があるのです。

その名もズバリ「魚臭症」です。

今回は、そんな謎に包まれた病気である「魚臭症」について解説していきます。

魚臭症とは?

魚臭症とは読んで字のごとく、体臭が魚の臭いになる病気で、別名「トリメチルアミン尿症」とも呼ばれます。

筆者は魚が好きなのですが、残念ながら魚臭症は焼き魚や煮魚のような良い匂いを放つのではなく、腐った魚のような臭いを放つ病気なのです。

極めて珍しい病気であり、世界中でも数える程の発症例しかないほどです。そのため知名度が低く、それが病気であると認識できない可能性が高いです。

魚臭症の原因

魚臭症の原因は、「トリメチルアミン」という物質です。

この物質、魚臭症を患っている人の体内にだけ存在するのかといえば、実はそうではありません。

魚臭症の人も含め、あらゆる人の体内で発生している物質なのです。では、なぜ魚臭症が珍しい病気なのかと言えば、通常はトリメチルアミンは体内に残ることがないからです。

そもそもトリメチルアミンは私たちが食べ物を消化した時に発生する物質なのですが、腸内で発生したトリメチルアミンは肝臓で分解されるのです。

つまり、通常であれば「食べる⇒消化⇒分解」の途中で発生する物質に過ぎず、これが体臭の原因になることはないのです。問題は肝臓での分解酵素が十分に作用せず、トリメチルアミンが分解されなかった場合に体内に残ってしまうことにあります。

体内に残ったトリメチルアミンは血液に溶け込んで体中を駆け巡り、汗や息、尿などに混じって体の外に排出され、これが体臭となって現れるのです。

つまり魚臭症の原因は、トリメチルアミンを分解できる分解酵素の働きが悪いことにあります。また、魚臭症の原因はさらに2種類に分けられ、遺伝的にトリメチルアミンを分解する酵素が欠如している場合と、後天的に肝機能が低下することでトリメチルアミンを分解するお嘘の働きが弱められる場合があります。

魚臭症の対策

先程も述べましたが、魚臭症は珍しい病気であり、発症例の少なさから治療法が確立されていない病気なのです。

知名度の低さから、病院によっては魚臭症を診断できない可能性があるほどです。では、魚の臭いは一生治せないのかといえば、実は簡単にできる対策があるのです。

魚臭症を患っている人はトリメチルアミンを分解できないので、トリメチルアミンを発生させなければ良いのです。では、何も食べてはいけないのかと言えば、実はトリメチルアミンは全ての食べ物から発生するわけではなく、特定の成分を含む食べ物からしか発生しないのです。

その成分は「コリン」「レシチン」「トリメチルアミンオキシド」の3種類です。つまりはこれらの成分を含む食べ物を食べなければトリメチルアミンが発生せず、魚の臭いを放つこともなくなるのです。「コリン」が含まれている食べ物は、卵

、豆類、肉の加工品やレバー、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、菜種油などの菜種製品が挙げられます。

レシチンが含まれている食べ物は、卵黄、小魚、うなぎ、大豆、ごま油やコーン油などが挙げられます。

トリメチルアミンオキシドが含まれている食べ物は、タコ、イカ、エビ、カニ、サメ、海水魚で、水産物が多いですが淡水魚の場合はトリメチルアミンオキシドが少ないようです。

知名度が低く、治療法の確立されていない病気ではありますが、まずは医者に相談することが重要です。治療法は確立されていませんが、魚臭症かどうかは尿検査で確認することができます。

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