実録!体臭が及ぼす問題「スメルハラスメント」について

「スメルハラスメント」、略して「スメハラ」は、セクハラやパワハラのようにハラスメント、つまり嫌がらせの一種であり、直訳すれば「臭いによる嫌がらせ」ということになります。

今回は、実際に住めるハラスメントに悩まされた友人の話を紹介したいと思います。

友人とスメルハラスメントの話

友人がスメルハラスメントに悩まされたきっかけは、ある年の人事異動でした。

彼は別の部署に異動となり、仕事場が変わることになりました。彼が新しい部署のオフィスに足を踏み入れた途端、強烈な匂いを味わったそうです。

その発信源は直ぐに分かったそうです。それはその部署の責任者だったのです。ただ、人物や仕事面では優れた人で、前から社内での評価の良さを知っていた人だけあって驚いていたそうです。

見た目も中肉中背で、とてもそのような臭いを発するような人には見えなかったそうです。とは言え、その人物に近づくと臭いが強烈になったことからも、誰に聞くわけでもなくその人物が臭いの元凶であることがはっきりと分かったそうです。

同じ部署の同期の人に聞いても、「ずいぶん前からこうなのだが、面と向かって体臭の悪さを指摘できる人がいない」という話だったのです。

仕事に差支えの出ないレベルではあったそうですが、やはり若干なりと集中力を削がれるほどではあったそうです。

そんなある日、急に上司の体臭が気にならなくなったそうです。恐る恐る上司に確認してみると、ある理由で自分の体臭に気がついて、対策をするようになったのだそうです。

スメルハラスメントの問題点

スメルハラスメントには、いくつかの注目すべき問題点があります。

まず、本人は自覚が少ないということです。これは体臭そのものに関係する話であり、普段から嗅ぎ慣れている自分の体臭は、脳がそれを認識する働きを鈍らせてしまうのです。

しかし、四六時中その匂いを嗅いでいな人には異臭と認識されます。つまり、体臭は本人以外の人にだけ感知されてしまうのです。

友人の上司にしても、自分がキツイ体臭を放っているという自覚はなく、数年ぶりに再会した友人から指摘されて自覚したのだそうです。

次に、体臭を指摘することについてです。

本人には自覚がなくても他人は感知しているのですから、友人の上司の友人のように、体臭について指摘すれば問題は解決するはずです。

しかし、問題点が「体臭」であることが問題なのです。誰だって「クサい」なんて言われたら傷つきますよね。家族や友人ならまだしも、職場の人間に指摘されたらショックは大きいでしょう。

しかも、職場の場合は上下関係が関わってきます。上司には言いにくいでしょうし、部下に体臭を指摘したら、それが「パワハラ」と扱われてしまう恐れもあります。

同期であっても結局は他人なのですから、他人に体臭を指摘されるのはなかなかキツいのではないかと思います。

筆者だって道ですれ違った人に「あなた、クサいね」なんて言われたらショックで寝込んでしまいそうです。

とは言え、道ですれ違った他人ならまだしも、それが同じ職場で働く人間だと、オフィスなどの同一の空間で一緒に仕事をしなければならないのですから臭いの原因は早めに取り除きたいものです。

体臭を気づかせるには?

重要なのは相手に直接、体臭に関して伝えるのではなく、間接的な表現から相手に察してもらうというアプローチです。

例えば、架空の第三者を引き合いに出して「知り合いの○○って人、ちょっと体臭がひどいんだよね」みたいな感じで、体臭が相手にとって不快なものであるということを悟らせ、「テレビで言ってたんだけど、体臭って自分では分からないらしいね」という感じに体臭は自覚できないものであることを理解させることで、「ひょっとして、自分も体臭がひどいんじゃないか」ということを悟らせるのです。

直接相手と話しても良いでしょうが、話しかけにくい相手の場合は近くで聞こえるように別の人との話題に盛り込むという方法があります。

相手を傷つけたくないがために、自分たちが悪臭に悩まされ続けるのも決して正しいとは言えません。相手を傷つけず、かつ体臭に対して対策を取ってもらう方法は、「相手に体臭について悟らせる」ということが重要なのです。

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