眼精疲労に効果的な食べ物ブルーベリー「視力が良くなる」は実は勘違い

皆さんも一度くらいは「ブルーベリーは目に良い」という話を聞いたことがあるのではないかと思います。

実際、コンビニやスーパーではキャンディーの形で販売されていることが多く、おおよそ「目に良い」というキャッチフレーズで販売されていることが多いです。

目に良いというのは漠然としていますが、実は「目の疲労」に効果的なブルーベリーの効能について解説していきます。

「目が疲れる」とは?

私たちの目は、網膜に当たる光を電気信号として脳に送ることで「見えている」のです。

その際、視細胞では「ロドプシン」という物質が電気信号を送る役割を果たしています。しかし、一定の場合においてこのロドプシンが不足する状況が作り出されてしまうのです。

実はこのロドプシンという物質、使い捨てなのです。

電気信号を送るとロドプシンは分解されるのですが、それだとロドプシンはすぐになくなるのかといえば、きちんと再合成されて補充されているので問題ありません。

なので厳密には「使い捨て」というよりも、リサイクルできる消耗品であるといったイメージの方が正しいでしょうか。

ところが、目を酷使することで網膜に入り込む光情報が多く、ロドプシンの消耗が激しくなると、ロドプシンの再合成が追いつかずに次第に網膜に入り込む光を処理しきれなくなってしまいます。

これがいわゆる「目が疲れる」ということになります。

視界がぼやけたり、正しくものを見ることができなくなるといった状況になりますが、これが常日頃から続いてしまうと、通常は睡眠によって回復していた目の疲れが翌日になっても残り、視力以外の部分にも悪影響を及ぼす「眼精疲労」に進行してしまいます。

ブルーベリーの栄養「アントシアニン」

目の疲れはロドプシンの再生が追いついていない状況なので、ロドプシンの再生を促してやれば目の疲れは解消されます。

そのために役立つのが、ブルーベリーの青紫色の原因であり、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」です。アントシアニンはロドプシンの再合成を促進し、視界を良好にして目の疲労を取り除く働きがあります。

また、白内障や緑内障といった目の病気の予防や、メタボリックシンドロームや花粉症の予防にも効果があるという研究結果が出ています。

その効果の高さたるや、ヨーロッパのいくつかの国ではブルーベリー加工品を「医薬品」として扱うほどです。それほどにブルーベリーおよびアントシアニンの効能は認められているということです。

ちなみに、ブルーベリーの色素となるアントシアニンは、同じような色をしている「ナス」や「紫芋」にも含まれている栄養であり、これらの植物を紫外線から守る働きをしています。人間で言うところの「メラニン色素」と同じですね。

「ブルーベリー=視力が良くなる」という勘違い

筆者も子供の頃はそう思っていたのですが、一時期「ブルーベリーは視力回復に効果的な果物である」という情報が出回っていました。

これは、ある意味で正しく、ある意味では間違っています。裸眼視力が中学の頃から0.5を下回り、当時からメガネを使用していた筆者としては毎日でも食べたい果物だと思いましたが、既に悪化している視力には何の効果も発揮しないと分かったときはがっかりしたものです。

前述のとおり、ブルーベリーに含まれる栄養であるアントシアニンは、ロドプシンの再合成を促す働きがあり、ロドプシンの再合成が追いつかないことによる視力の被害を解消する働きがあります。

しかし、眼精疲労に発展しない限りはこれは一時的なものであり、目の疲労を解消するような効果は期待できますが、低下した視力の回復には効果を発揮しません。

目が疲れている時にアントシアニンを摂取することでロドプシンの再合成が追いつき、視界が回復したことが「視力に良い」という間違った認識を生み出したものだと思われます。

本格的に視力を回復させたければ、手術でもしなければならないでしょう。

とは言え、眼精疲労による視力の低下は防げますから、そういった意味で「視力に良い」という認識は間違ったものではないと言えます。

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