疲れやすい体に必要な栄養ビタミンB1について

人によって「疲れやすい・疲れにくい」という違いはあります。

筆者は昔から文化系の部活にばかり所属していたせいか、運動はあまり好きではなく、体力は少ない方であると言えます。

しかし、中には運動が苦手でも体力が長続きしたり、運動をしてきた人でも急に疲れやすくなったりすることはあります。

そんな人はひょっとしたら「ビタミンB1」が深く関係しているかもしれませんよ。

ビタミンB1の働き

ビタミンB1自体はエネルギー源になるようなことはなく、単体では体力や疲労には関係しません。

しかし、この栄養には疲労回復に深い関わりを持っているのです。ビタミンB1は、体内において糖質からエネルギーを生産する働きを助けるのです。

言い換えれば、いくらエネルギー源となる糖質を摂取しても、それをエネルギーに変える機能が低下していてはエネルギー不足になり、疲れやすくなるのです。

また、糖質を栄養源としている「脳神経系」の働きを正常に保つ働きもあり、ビタミンB1が不足することで「脚気」と呼ばれる病気を引き起こすのです。

ちょっとした豆知識ですが、江戸時代にはこの脚気が国民病のような扱いを受けていたのです。その理由は精米技術です。

実は米の糠にはビタミンB1が豊富で、これを取り除いて精米を食べる文化が普及したことによってビタミンB1が不足して、江戸に住んでいる人を中心に脚気が流行ってしまったのです。

もちろん、現代においてもビタミンB1が不足しているとエネルギー生産が追いつかずに疲れやすくなるだけでなく、脚気を患う危険性もありますので積極的に摂取したい栄養であると言えます。

ビタミンB1を多く含む食材

ビタミンB1を多く含む食材の代名詞といえば「豚肉」です。

その中でも特に「豚ヒレ肉」に多いとされていて、豚肉の加工品であるハムやベーコンでも多くのビタミンB1を摂取できます。

豚肉以外だと「たらこ」や「うなぎ」などに多く含まれています。加工品であるハムやベーコンを含む豚肉によって簡単に摂取できる栄養ではありますが、上位はほとんど豚肉によって埋め尽くされていて、肉類が食べられない人やベジタリアンだと摂取が難しい栄養と言えるかもしれません。

特に野菜類だと、乾物と唐辛子を除けば最もビタミンB1を多く含む食べ物が「グリーンピース」であり、成人男性だと1日の推奨摂取量を満たすのに毎日400g以上食べなければなりません。

さすがに唐辛子を毎日300g食べるよりは楽でしょうけれども、それでも豚肉に比べて100gあたりの含有量が3分の1以下になるのは辛いですね。

ちなみに、「インスタントラーメン」は乾物の中では特に多いビタミンB1の含有量を誇りますが、これはインスタントラーメンの常用による脚気の増加の対策としてメーカーが添加しているものであり、ビタミンB1が多いとは言えお勧めできる食品とは言えませんね。

ちなみに100gあたり約1.4gほど含まれており、これだけで成人男性の推奨摂取量を満たせはするのですけれどね。

ビタミンB1の欠点

まず、ビタミンB1は水溶性ビタミンであり、読んで字のごとく水に溶けます。そのため、調理によって失われやすい栄養であると言えます。

生で食べられない食材の場合、カタログスペック通りのビタミンB1は摂取できないものと思ったほうが良いかもしれません。

生で食べてお腹を壊すよりはマシでしょうけれども。さらに、ビタミンB1は過剰に摂取しても体内に残留することがなく、一度に吸収しきれない分は尿と一緒に排出されてしまいます。

逆に言えば過剰摂取による過剰症や毒性の心配がないので良いかもしれませんが、サプリメントを利用する場合には過剰摂取による頭痛などの症状が認められているので注意が必要です。

基本的には過剰摂取にならず体内に蓄積することができないため、ビタミンB1は毎食きちんと摂取することが望ましいと言えます。

また、糖質を利用したエネルギー生産の補酵素として消費されるため、よく運動をする人や忙しく動き回る仕事をしている人は不足しやすいと言えます。

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